株式会社アルナ aluna

武州藍染を額装した記念品の作成

武州藍染を額装した記念品の作成

大河ドラマ「青天を衝け」や日曜ドラマ「陸王」でも取り上げられた武州藍染を立体的に額装しました。 作品をより引き立たせる為、透明アクリル板と作品との空間、作品と裏板との空間をmm単位で調整し、宙に浮いたように演出しました。 作品の下には社名、日付などをプレートに起こし、セットしました。

ご相談の内容

ご相談の内容

ご相談の内容

新店舗オープン記念として、地元で制作された名産品を額装してお配りしたいとご相談がありました。埼玉にオープンする店舗のため「武州藍染」を額装することが決定。その後、染屋さん探しから始まり、工場見学、額装までお手伝いさせて頂きました。

「武州藍染」も様々なスタイル、素材があります。
染屋さんによって得意分野が異なります。糸から染める技量を持っている染屋さん、熟練職人の手により布に鮮やかな染色を施す染屋さんなど、どの藍染も魅力的でした。

その中から「ムラ染め」と呼ばれる手で布を絞って柄を付ける技法の作品が選ばれました。
手作業の為、同じ柄は2つとありません。世界にたった1つの作品です。
使う布もシルク、木綿、麻と様々。同じ色・技法を使っても布が変われば見え方も変わります。

シルクに染めた作品

麻に染めた作品

木綿に染めた作品

悩みに悩んだ末、シルク素材を選び、額装する流れになりました。

ここからは我々額縁メーカーの仕事です。
事前に素材サンプルを頂いていたお蔭で、布を裏打ちするにはどのような方法が適切か、しっかり打合せをすることが出来ました。

布を貼りこむ板との間に空気が入らないよう、しっかりと貼りこみました。
その後宙に浮いたように見せるため、額縁の中の空間を調整し、ゴールドのプレートを作成し、卓上でも使えるようスタンドを付けて完成しました。
このような額装の機会を頂き「武州藍染」についても色々学ぶことが出来ました。
また、額装品をお届けした会社のご担当者の方にも喜んで頂きました。
このご担当者の方のセンスの良さにも、だいぶ助けられました。

世界に1つしかない作品の額装に携われたのは、メーカー冥利に尽きます。