株式会社アルナ aluna

アートビオトープ

連休中に、栃木県那須にある水庭「アートビオトープ」へ行って来ました。
ビオトープは、動物や植物が安定して生活できる生息空間(生物生息空間)を意味します。ドイツで生まれた概念で、「bio(命)」と「topos(場所)」というギリシア語を組み合わせた造語です。川やアマゾンの雨林などの大きな空間から、池や小鉢などの小さな空間まで、魚や虫、多様な微生物が住まうところはビオトープと呼ばれているようです。
那須「アートビオトープ」は日本建築学会賞など多数の受賞歴を持つ建築家・石上純也氏が手掛けています。
東京ドームがすっぽり入るほどの面積、16,670㎡の中に大小約160の池が配置されています。池の大きさは木の枝と枝の間隔を考慮して大きさを決め、深さも近くの川から水を引き入れ、再び川へ戻せるよう計算されています。
庭園や水庭はほぼすべてにおいて、人間が自然と共生する為にデザインしたものです。そこには水の循環や光の当たり具合、沢の音、草花の香りなど人間が心地よいと感じるよう、こまかく設計されています。これまで庭園などは自然からの恵みと思っていましたが、実はアートなのです。
「額縁に入れることが出来ないアート作品は無い」と思っていましたが、さすがにこの大自然を生かした「アートビオトープ」は額縁の枠内に収めることは出来ません。