富嶽三十六景
都内の百貨店で行われている「北斎展」を鑑賞してきました。
言わずと知れた、富嶽三十六景の葛飾北斎です。
ゴッホをはじめ多くの海外画家に影響を与え、2024年発行予定の新千円札の裏には
代表作である「神奈川沖浪裏」が採用される「富嶽三十六景」。
有名な作品を見るだけでなく、展示会場に展示されている遠近法の説明などを読むことで
作品の奥深さを知れるのが展示会の良い所です。
「三十六景」と呼ばれているのに、実は「四十六景」作品があると、恥ずかしながら、初めて知りました。
最初は「三十六景」だったのが、物見遊山と信仰を兼ねた神社仏閣詣や名所巡りなどが盛ん
だった江戸庶民のニーズで「十景」追加したそうです。
会場には北斎が富士山を描いた場所の説明もありましたが、江戸時代は都内の多くで富士山が
見えたのには驚きでした。いたるところに「富士見」とついた場所があるのが分かります。
今回の展示会では、洋画によく使われるデザインの額縁を使った額装が多かったです。
額装もただ単にマットを入れるだけでなく、立体的な魅せ方をした作品も多くありました。
有名な作家や作品にも、新たな発見が多くあるものです。