株式会社アルナ aluna

薩摩川内ビジネスセミナー

今週は都内で、鹿児島県薩摩川内市主催のビジネスセミナーに参加。

東京からは遠く離れていますが、様々な会合を開く事が出来る、
薩摩川内市の力と皆さんの協力には頭が下がります。

ゲストスピーカーとして、元男子バレーボール日本代表監督の植田辰哉氏が登壇しました。

「マイルストーン」という、数年先に目標を定め、そこから1年先、数か月先、1か月先、
週単位、日単位で目標を落とし込む事の大切さを語っておりました。

この目標管理の重要性は私も認識していましたが、植田氏が語る失敗例が印象に残っています。

植田氏が監督の頃の日本代表は低迷が続いており、なんとかやっとオリンピック出場権を獲得出来ました。
北京オリンピック出場を決めた後のインタビューで、つい「オリンピックではメダルを目指します」
と答えてしまい、このせいでチームの目標がぶれてしまい、1勝もできずに終わってしまったとの分析です。

本来であれば、「予選リーグ突破」「まず1つ1つ勝を積み上げる」など返答すべきだったようです。

メダルを目指すと言っても、オリンピック準決勝・決勝の日時も把握していないのに、そこに向けて
の体調管理や調整が出来る訳もなく、チーム全体を混乱させてしまったようです。

私はつい、オリンピック出場が決まったのであれば、次の高い目標を設定するのが当たり前と思っていました。
しかし、チームの現状と他国との力関係を考慮した場合、より現実的な目標をリーダーが口にする方が
良い結果を生むという例でした。

結果的にはリーダーの言動がブレてしまったという事です。

リーダーは良い結果の後も、けっして浮かれず、ブレずに現実をしっかり見ないといけません。